現代人は身体を緩めることが苦手
「脱力してください」
と言われて、すっと力を抜けますか?
力を抜くって意外と難しいのです。
なぜ脱力できないのでしょうか。
最近このような話題になると自律神経、交感神経・副交感神経という言葉を頻繁に耳にします。
今回はこの自律神経と身体活動との関係性から、力を抜くために必要なことをお伝えします。
聞き慣れない方のために簡単に説明しておくと、
交感神経・副交感神経とは自律神経のスイッチのON/OFF状態のことだとイメージしてください。
交感神経がスイッチON:身体活動は戦闘モード
副交感神経がスイッチOFF:身体活動はリラックスモード
これが基本です。
力を抜く、つまりリラックスモードだから副交感神経が大事だ!
と、そんな単純な話ではありません。
ここで重要なのは、スイッチON/OFFと身体活動がマッチしているかということです。
例えばデスクワークの方、仕事中はもちろんスイッチONにしなければいけないので
自律神経は交感神経が優位に働きます。
では身体活動はどうでしょうか?
座ったまま動きませんね。身体活動はリラックスモードです。
あれ?自律神経と身体活動が一致しませんね。
実はこの不一致が自律神経の乱れを引き起こしています。
現代社会はストレスが・・・というのはそこまで問題ではありません。
現代社会のストレスなんて、
毎日いつ命を奪われるかわからない危険にさらされながら生きている野生動物に比べれば、
心・体への負担としては小さなものです。
問題なのは自律神経のスイッチはONなのに、身体を動かさないこと。
また逆にスイッチはOFFなのに身体の一部は活発に活動してしまっている
(例えば携帯やPCモニターからの強い光を眼が受け続けているなど)ことなのです。
解決策としては、スイッチをONにしたら活発に動くこと、そしてOFFにしたら活動レベルを落とすこと。つまりは自律神経のスイッチの切り替えと身体活動をできるだけ一致させることが重要なのです。
そうすることで必要なときに身体を活動させ、不必要なときにはすっと力を抜けるようになります。
とは言え、前述のデスクワークの人など現代社会ではなかなか難しいですよね。
そのような人たちのために我々のような運動指導の専門家がいるのです。
乱れしまった自律神経を整えたい方は、運動指導の専門家にご相談ください。