骨盤と歩くの関係
そもそも骨盤とはどういうものなのでしょうか?
骨盤は背骨と股関節をつなぎ、からだを支えたり、腸や子宮など大切な内臓を守ったりと、
さまざまな役割を担う重要な部分です。
ところが、骨盤というのは、『腸骨』『仙骨』『尾骨』『恥骨』『坐骨』の骨の集合体で、
何らかの衝撃や負担がかかることで歪みやすいという特徴もあります。
そこで今回は、骨盤に大きく関係すると言われている歩き方について、
歩行と骨盤の動きと併せお話させていただきます。
歩いているとき骨盤はどのように動いているかご存知ですか?
骨盤の下側は、股関節とつながっていて、走ったり歩いたりといったさまざまな動作を支えています。
では歩行中の骨盤が実際どのように動いているのか?を見ていきましょう。
<骨盤前後運動>
おへそを前方に突き出すような動きをする骨盤前傾運動と、
おへそをひっこめるような動きをする骨盤後傾運動。
この前後運動は、重心が速やかに左右へ移動するのを助けたり、
歩行時にからだの上下運動をコントロールしたりする役割があります。
<骨盤左右運動>
片足立ちをしたときに、重心が移動することによる、
からだの横揺れを制御して股関節や膝への負担を軽減するための動きです。
<骨盤回旋運動>
歩行時の重心移動によって股関節や膝に加わる衝撃や負担を軽減するための動きです。
具体的な動きとしては、左右どちらかの腰骨が前に出ることで反対側が後ろに下がるという動きです。
これら3種の動きがバランスよく連動し歩く動作につながっているのです。
が、しかし、骨盤というのは前述のとおり、数個の骨が組み合わさり成り立っていますゆえ、
歪みやすい部分でもあるのですね。
骨盤をささえる筋肉が硬くなったり、緩み過ぎたりすることで、
上半身と下半身のバランスが悪くなり、姿勢や体型も崩れやすくなってしまいます。
3種の骨盤運動を行うことで周囲の筋肉がほぐれ、
動きもスムーズに、また体幹が安定し、姿勢や体型が整い、
歩く動作もスムーズになっていくのです。
骨盤を整える運動として骨盤3種の運動をぜひ取り入れてみてくださいね。